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農家と税務調査

また農業について書いてみました。
まじめな記事なので、興味のない方は
すっ飛ばして、
今週の恥ずかしいおじさんをご覧ください。


昨日11月14日の毎日新聞夕刊1面トップに
「コメ農家9.6億円申告漏れ 直売増え所得つかめず」
と言う記事が載っていました。

これを読んで、働いていた時に聞いた
税務調査のちょっと酷いことを思い出しました。

その前に、
「税務調査が入ると国税は必ずお土産(追徴金)を持って帰る。」と
ちまたでは言いますが、これは全くのデマです。
実際、父が自営業をしていたので、
何度か税務調査が入りましたが、
一度も追徴金を取られたことがありません。


これを前提に、
税務調査で持って行かれた非道いお土産について。

ほとんどの農家は自分で食べるために
家庭菜園で野菜などを作っています。

なんと、国税は
この野菜の価値を小売価格で評価して
所得として課税していました。


農家にしてみれば、
家庭菜園の野菜は生産コストのみの
ほぼタダという意識なので
必ず追徴金を取られていました。

当然小売価格にはスーパーのコストや利益が
含まれています。
おじさんの古い感覚ですが、
スーパーでついている価格は
卸売市場価格の1.5~2倍くらいです。

卸売価格自体もそれが適性であるとは
限りませんが、
市場出荷すれば当然出荷コストもかかります。

これもおじさんの古い感覚ですが、
スーパーの価格の1/3~1/4くらいが
製造原価だと思います。
(人件費を除く)

つまり、家庭菜園で取れた野菜を
所得の申告漏れとして追徴課税された所得のうち、
2/3~3/4は
(農家にしてみればほとんどゼロの)
存在していない所得について課税されたことになります。
金額的にはしれていますが、これはちょっと非道いなあ。

おじさんとつきあいのある農家に税務調査が入ったのは
2件だけですが、2件ともこれを取られていました。
また同僚に聞くと、たいてい取られると言うことです。

昔の話なので、今は違うかもしれませんが、
たぶん今もそうだと思います。
農産物直売所が普及したので
評価額はもう少し安くなっているとは思いますが。


まあ、農家の税金については
クロヨンだの、トーゴーサンなどと言われており、
特に昔はざるだったのも事実です。
今でも隠そうと思えば隠せます。

昔の白色申告では(今は改正されています)
生産原価が「国定」でした。
しかも実際より高めの。

つまり、生産コストを下げれば
「国定原価」との差額分が
「非課税所得」になっていました。
たぶんこの為に昔の稲作専業農家は
規模が大きくても白色申告していた人が多かったと思います。
これはこれで何だかなあと思います。

多くの農家に減価償却という概念が薄いのも
ひょっとしたらこの制度のためだったのかもしれません。


おまけ

税務調査で追徴金を取られた農家と話していたこと。
この件は明らかに所得隠しをしていたようなのですが、
この農家、その分をへそくりにしていたようで、
頼むから嫁はんには言わんとってくれ」と
言っていました(笑)


今回はここをクリックしてくれるとうれしいです。

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