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「山怪」


買ったのは1ヶ月ほど前ですが
「山怪 山人が語る不思議な話」(田中康弘 山と渓谷社)

タイトル通り、猟師など山に関わる人の
不思議な体験を綴った本です。
狐の仕業とされている話が多かったのが印象的でした。

おじさんはこういった超常現象には
どちらかというと懐疑的ですが、
若い頃は山登りが趣味だったので
山の独特な雰囲気と
一人山の中にいる心理は解っているつもりです。

おじさんは単独行が多かったのですが
夏の北アルプスみたいな賑やかなところはともかく、
京都の北山といった人気のない山で
一人でキャンプしている時の
心細さや不安は何度も体験しています。


そんなおじさんが山で体験した不思議な話。

この本では行けども行けども
おなじ所をくるくるまわていたと言う話が
いくつかありました。
おじさんも同じ体験をしています。


北アルプス乗鞍岳での体験。

乗鞍岳は初心者でも手軽に登れる
3000m超の山です(標高3026m)
2702mの畳平までは車で行けて、
そこから歩いて1時間半ほどで頂上に着きます。

登ったのはおじさんの学生時代。
当時、夏休みは毎年、
北アルプス岐阜県側の登山道や
上宝村(当時、以下同)の観光地の
ゴミ拾いのバイトをしてました。

大学4回生の夏、
バイト最終日に
お世話になった環境庁のレインジャーのひとが
ご褒美にと乗鞍岳へ連れて行ってくれることになりました。

なぜか乗鞍はゴミ拾いの担当地区ではなかったのと、
上記のように手軽に登れる山なので
「ハイヒールでも登れる」とバカにしたので
 ↑↑絶対にしないでください。
登る機会はないと思っていたのですが、
それならと登ることにしました。

連れて行ってくれるといっても
レインジャーの人は車で行ける畳平で
自然教室の講師として行くので
その間に一人で登りました。


バイトの拠点がある平湯温泉では
曇り空でしたが、
畳平に着くとものすごい強風とガスで
とても荒れていました。

レインジャーの人と別れて登り出すと
さらに天気は悪化し、
視界は20mも無く、
風速はおそらく30m/s近く、
それも突風ではなく常時吹いているような状況でした。

それでも天気予報は悪くなかったので
何とかなるだろうと頂上を目指しました。

視界が聞かない中、
登っているうちにどうやら夏道を外れたようです。
それでも上を目指せば何とかなるだろうと
登り続けていると、
気がつけば、さっきいた場所に戻っています。

「あれ?」と思いながらもう一度登ると
また同じ所に戻っています。
???

わあ、リングワンダリングしてる!!

リングワンダリングとは、
視界の聞かない中を歩くと
右足と左足の歩幅の微妙な違いで
円を描くようにおなじ所を
くるくる回ってしまう現象です。

話には聞いていましたが、
実際に自分がなるとは思ってもいませんでした。
「ハイヒールでも登れる」とバカにしていましたが
そこは3000m級の山、
決してバカにしたらあきまへん。
えらい目に遭いました(笑)

普段の単独行なら
天気の回復を待つか、
最悪1日くらいビバークすることもできましたが
その時はレインジャーの人と待ち合わせをしているので、
さすがに焦りましたねえ(笑)

まあ、何とか登山道に戻れて
レインジャーの人と合流できたので、
めでたしめでたしでした。



長くなりますが、もう一つ

上記のは科学的に説明できることでしたが、
次はおなじ所をくるくる回るという点では同じですが
本当に不思議な話。


おじさんが20代の頃の話です。

その日、おじさんは農家との会合で
とある集落に行っていました。
その集落は山の中にぽつんとあって、
麓の集落まで車で15分ほどの距離です。

会合が終わったのは夜の10時頃、
さっさと帰って酒飲んで寝ようと
車を走らせました。

道は舗装されているとはいえ
街灯もほとんどない、くねくね曲がった山道。
運転にはそれなりに気を遣うので、
「早く下へ着かないかな」と思いながら
ハンドルを回していました。

ところが行けども行けども下につきません。
時計を見ると時刻は10時半。
とっくに麓の集落に着いているはずです。

「道を間違えたのかな」とも思いましたが、
山道とは言え一本道です。
通い慣れた道ですし
間違えようがありません。

それどころか、
今通り過ぎたところの
道路横においてあったブルドーザー、
前にも、
いや、その前にも通り過ぎたはずです。

怖くなって、スピードを速めました。
すると、しばらくしたら
また同じブルドーザーが!!

わあ、狐に化かされたあ!!
冗談ではなく本気でそう思いましたよ、
おじさんは(汗)


とりあえず落ち着こうと
車を止めてタバコを一服。

おそるおそる車を走らせると、
しばらくしてようやく麓の集落につきました。
時計を見ると10時45分くらいでした。


単に疲れから来る錯覚かもしれませんが、
錯覚にしては、15分で行けるところを
45分もかかっているのが不思議です。
今でもなぜだか解りません。


後日談ですが数年前、
タイトルは忘れましたが
山岸凉子さんのコミックエッセイに
同じような話がありました。

そのエッセイでは比叡山からの下山途中で
同じような体験が書かれています。
(たしかもう1事例載っていたような気がします)

それによると、
そんなときはタバコを一服して休んだら
元に戻れたと言う話でした。

そうか、
タバコは百害あって一利なしというが
一利はあったんだ。
がんばれ、JT!!
持ってないけど(笑)


もう1つ、「山怪」に関わる話を書こうと思いましたが
長くなったので、また次の機会に。
 
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コメント

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面白かったので、早めに続きお願いします。

山怪

株よりこっちの話がおもしろい。

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