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「山怪」 つづき


前回、「山怪」(田中康弘 山と渓谷社)
に書かれているような
おじさんが体験した山での不思議な話を書きました。
まだ読んでない方は、
先に前の記事を読んでくれるとうれしいです。


「山怪」では
「右に行くべき所を左に行ってしまった」と言う話が
いくつか出ています。
いずれも夜中でなく、
昼間、通い慣れた道での出来事です。

これもおじさんは1度だけ体験しています。
それも去年、街中での出来事です。


その日おじさんは駅へ行こうとしていました。
天気の良い昼間のことです。
駅への道は子供の頃から
数え切れないほど歩いた道です。
前回「麓に降りられない」のような
1本道ではなく、
たくさんの四つ角や分岐がありますが
迷ったことは一度もありません。

「宝くじが当たったらどうしよう」みたいな
くだらないことを妄想しながら歩いていると、
気がつけば見知らぬ所にいました。
ちょっとしたパニックです(笑)

遠くにスーパーの看板が見えたので、
だいたいの位置は把握できました。
どうやらまっすぐ行くべき所を
無意識に左に曲がったようです。
それも気がついたのは
4、5分たってからです。


こうした現象をおじさんなりに理屈をつけてみました。

人は普通、
始めていく道では
「郵便局の角を曲がって」とか
「三つ目の信号を左に」とかを
考えながら歩きますが、
通い慣れた道では
何も考えることなく
無意識に道を選んでいます。

この「無意識」が「誤作動」して
本来進むべき道を間違ってしまうため、
こうした現象が起きるのではないでしょうか。
その「誤作動」の原因が
脳科学で説明できるのか、
それとも神秘的な現象のためかは
よく解りません。

おじさんの場合は街中で起きて、
ランドマークもあったので
すぐ現在位置が解りましたが、
これが山の中で起きると、
パニックになってそのまま道に迷って
帰えってこれないことも、
あるんじゃないかと思います。
ガクガクブルブル。

まあ、おじさんの場合は
単なるボケの始まりかもしれませんが(笑)



<おまけですがちょっと怖い話>

前回に書いた、北アルプスの登山道の
ゴミ拾いのバイトをしていた時のことです。

途中の山小屋で
「中岳に遭難者の遺体があるらしいので
 時間があったら探してくれないか」と言われました。

「らしい」というのは、
遺体を発見した人も、
4月の積雪期に、自分も道に迷って偶然見つけたので
場所がよくわからないとのことでした。

中岳は槍ヶ岳の南側、
穂高岳へ続く稜線上にあります。
時間があったので探してみることにしました。

迷い込むなら南尾根の方だろうと
登山道を離れて探しました。
南尾根は視界の悪い時、特に積雪期では
迷い込みやすいところです。

尾根の傾斜が急に強まったところの
岩陰で遺体を発見しました。
冬に遭難したため、
遺体は帽子、手袋などの完全装備で
素肌?はよく見えませんでしたが、
遺体から腐った汁のようなものが
したたり落ちている光景は
今でも鮮明に覚えています。
合掌。


その後、南岳の避難小屋に通報し、
後の処理は警察に任せました。

後日、警察からこんな風に怒られました。
どうせなら白骨化してから見つけろ

あの腐り落ちた遺体を麓におろすことを考えると
確かにそうかもしれませんが、
遺族のことを考えると、ちょっとねえ。
(遺族の方からは丁寧なお礼の手紙をいただきました)

当時、あくまでも当時で
今は知りませんが、
山登りをする人の間では
「落ちるなら富山県側にしろ」
と言われていました。
それだけ富山県の山岳警備隊が優秀だからです。
おじさんも改めてそのことを実感しました。
岐阜県警、コワイヨ コワイヨ
(あくまでもう当時です。念のため)



<おまけのおまけ>

20代半ばの頃、一人で白馬岳に登ったときのこと。

1泊目を白馬大池のテント場で過ごしました。
7月のハイシーズンなので
テント場は満員です。

夜明け前に目が覚めました。
と言っても目覚めたのは頭だけで
体は起きていません。
いわゆる「金縛り」です。
意識はあるものの、
体の方は全く動きません。

何とか体の方も目覚めさせようと、
「あ-」とか「う-」とか
うめきながら必死にもがいていると
隣のテントから声が聞こえてきました。

「なんか変な声がしない?」
「なにやだ。怖い」

はい、おじさんの声が怪談の原因になりました(笑


怖い?話はこれでおしまい。
 
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